2017地域活性化フォーラム(in北九州)開催

 福岡県内の発展には、県内企業の99.8%を占め、約8割の雇用を担う中小企業の活性化が不可欠であるという認識から、連合福岡では「地域の活性化には地域の企業の活性化が不可欠」というスローガンのもと「労働組合・経営者・行政」が同じテーブルにつき、地域の発展について話し合う「地域活性化フォーラム」を開催しています。

 11月23日は、北九州国際会議場で「2017地域活性化フォーラム(in北九州)」を開催しました。

 

 フォーラムは講演とパネルディスカッションの2部構成となっていて、まずは、津田塾大学教授で哲学者の萱野 稔人氏から「地域活性化にはなぜ賃上げが必要なのか?」をテーマに講演をいただきました。

 

 萱野教授はまず、経済の成長は人を幸せにしないという、「脱成長論」についてふれ、『経済成長は当然必要であり、人々が努力し社会が成長し、賃金が上がり、人々が豊かになる。このサイクルがなければ日本さらには地域の活性化はない。また、賃金が上がらずに、社会全体の扶養者人口(社会保障費)が増えれば、当然に労働者は貧困化・貧窮化していく』と述べました。続けて『労働者が様々なサービスや新たな商品を生み出すため、労働時間が延びたにもかかわらず、付加価値が上げないのは経営者の怠慢である。生産性を上げるためには、価格を据え置き過剰なサービスを提供し続けているのではなく、社会全体で商品を高く売る努力をしなければならない。』と話し、「良いモノを安く」という日本の風習にも原因の一旦があることを指摘しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続くパネルディスカッションでは、萱野教授をコーディネーターに「地域活性化には地場産業の活性化が不可欠」というテーマで、4名のパネリストからまずは各組織の取り組みを紹介いただき、続けて「北九州市を地域活性化させるために一番大切なキーワードは?」という問いを投げかけ、有意義な意見交換を行いました。

 

 〇パネリスト

 

  北九州市企画調整局特区担当部長   山本 浩二 氏    

  北九州商工会議所総務企画部長    白石 佳則 氏

  北九州市議会議員             世良 俊明 氏

  連合福岡北九州地域協議会事務局長  遠藤 禎幸 氏

 

 

 

 

【各団体・議員の取り組み報告(概要)】

 

山本部長(北九州市)

 北九州市の人口減少の歯止めには「女性と若者の定着」などにより社会動態をプラスにしていくことが重要で、そのためには、北九州市総合戦略基本方針の基本目標『①しごとの創出者②新しい人の流れをつくる③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる④時代に合った魅力的な都市をつくる』を推進していく事が大切。

 

白石部長(北九州商工会議所)

 昨今の売り手市場で、各中小企業は人材獲得に苦戦していることから、年間3・4回の会社合同説明会を開催し、地元企業の採用活動を支援している。また、市内の6大学と協定を結び、地元企業を学生や大学の先生にPRし、地元への就職を促す取り組みを行っている。

 

世良議員(北九州市議会議員)

 北九州経済活性化の取り組みとして、「①ものづくり産業を分厚くする。②女性高齢者の就労を促進する。③サービス産業の生産性向上をはかる。④地元発注に繋がる公共事業」を進めており、特にものづくり産業はすそ野が広く、賃金が産業平均より高く、正規雇用率も高いことから、分厚くすることが重要である。

 

遠藤事務局長(連合福岡北九州地協)

 中小企業労働者の賃金の底上げや長時間労働の是正、働き方の見直し等のためには、取引の適正化や地域全体の活性化が不可欠。そのために、連合福岡では、連合本部・地域協議会と
連携を図り、「政策・制度要求」や「地域活性化フォーラムの開催」「中小・地場労組学習会開催(テーマ:公正取引について)」等に取り組んでいる。